2014年 08月 12日
「今を生きる」
私の大好きな映画
「今を生きる」で演じた新任の英語教師キーティングは
今も鮮明に記憶に残る。
1959年、バーモントにある全寮制の名門進学校にやって来たキーティングは
破天荒な授業を通して、詩の美しさや人生の素晴らしさを説く。
教師に惹かれていった生徒たちは
彼がかつて学生だった頃に作っていた“死せる詩人の会”
という同好会を自分たちの手で復活させる。
けれどもその会のメンバーから自殺者が出てしまう。
キーティング先生に罪を被せる学校。
生徒も退学を恐れ、誰も口出しできず先生の退任の日を迎える。
先生か学校を去る際に
それまで従順でおとなしかった生徒の一人が突然立ち上がり
"Oh Captain, My captainn"といいながら、1人ずつ机の上にすっくと立つ。
"Oh Captain, My captainn"とは
キーティングが最初の授業で引用した
ウォルト・ホイットマンの詩の一節である。
彼は、私をキーティング先生と呼ぶのもいいが、よかったら"Oh Captain, My captainn"と呼んでくれないかなあ
と生徒たちを笑わせるのだ。
生徒たちは、その言葉を覚えていたのである。
それを機に
次々と生徒がそれに従い抗議を行う。
これはコビーの7つの習慣の研修で
真のリーダーシップとは?の事例とし見たのが最初であった。
リーダーシップはリーダーだけが発揮するものではない。
メンバー一人一人が自ら発揮できる。
と教わったことを思い出す。
先生が罪をかぶって辞めていくことを知りながら
勇気をもって言い出せず結局何も変わらない、もとの学校になっていく。
そのことに対して自分で何もせずにただ流されることに抗い
傍観者だった少年が立ち上がる瞬間。
一緒に変革していこうと思いながら
権力に屈していた自分の殻を破り
少年がリーダーになる瞬間。
会社でもこういうことってありがちですよね。
最初に声を発するリーダーは勇気がいるものです。
しかし、そこに続くフォロワーが立ち上がり、変革していく。
ロビンの悲報を目にし
ここは私が言わなくても…と自分に言い訳していないか?
ともう一度自分に問うてみたい思いを持つ出来事だった。
今はロビンウィリアムさんを偲びながら、今を生きることを精いっぱい考えたい。
そんな夏の夜。
by HATARAKUKAISHA
| 2014-08-12 20:42
| 「はた・らく」