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「加賀屋さんに教えてもらったおもてなし脳」

先日、本屋でふと一冊の本が目に留まった。
「加賀屋さんに教えてもらったおもてなし脳」
という本だ。おもてなしの本はたくさん読んだが
この本は脳科学者の茂木健一郎さんが
書いたというところがとても興味を引いた。

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加賀屋のおもてなしの根幹は気づきにあり、
そのプロセスは
「客室に案内するあいだにできるだけの情報を読みとる」
「喜ばせようとさまざまな工夫をする」
「うまくいって笑顔になつてもらえた、感動して感謝の言葉をもらった」
「とてもうれしかった」
「気づきのエキスパートはこの経験を繰り返す中で育っていくというものだった。

これを見てビックリした、私が前職で話を聴いた販売のエキスパートも
若手を育てる方法として同じようなことを言っていたからだ。
このお客様に喜んでいただく体験を積み重ねることで優れた販売員に育つというものだ。

お客様に喜んでいただける事が積み重なるごとに
この仕事の楽しさ、喜びが深く心に沁みて
もっと喜んでいただきたい
と言う気持ちが湧き上がってくる
と、異口同音に言っていました

近年の脳科学の研究で「人のためになにかすると、自分が喜びを感じる」
ことが、明らかになってきたそうで他人が喜ぶ、利益を得るような利他的な行為をしているとき、
脳では「報酬系」と呼ばれる回路が活動していることがわかってきたそうだ。

人のために何かするとドーパミンがが盛んに分泌され、楽しくなったり、やる気が出たりするそうだ。

生物は利己的なもので、他人が得することには喜びを感じない
他人のために一生懸命働くことは奴隷的で辛いことと思われていたが

他人のために働くことは脳がうれしい、喜ぶことだ
と科学ががそう語りかけているようなのです。

そこには
自分がそうしたい
やらされているのではない

と言うことが鍵になっているような気がします。

おもてなしがモチベーションにつながることが
脳科学的に解説されているのが非常に興味深かった一冊です。

簡単に読める本なのでお正月にぜひ読んでみてください。
by HATARAKUKAISHA | 2014-12-16 09:02 | 「おもてなし」